舗装の知識 舗装ってなあに?

舗装って中はどうなってるの?どんな機械を使っているの?
など舗装の知識をご紹介します!

舗装のこと聞きたい!

舗装ってなあに?

自動車などが走りやすくするために、道路の表面につくられた平らで丈夫な層のことです。

一般的な舗装は、一番表面にアスファルトと石などを混ぜて固めたものがあって、その下に、石や砂が何層にも重ねられています。その厚さは数10cmになります。

舗装がないとどうなるの?

土の上に舗装がないと、自動車が走ることで段々タイヤの部分が削られて溝ができて走りにくくなります。
また、雨が降ってぬかるんだりすると土が軟らかくなってタイヤが埋まってしまいます。
自動車がいつまでも安全に快適に走れるように、道路の表面を平らに丈夫に保つために舗装をするのです。

舗装をするとどんな良いことがあるの?

  • 舗装をすると、道路が平らになって速く走れるので遠くの町に行くまでにかかる時間が短くなり、ガソリン代も節約できるようになります。
  • 重い荷物を積んだトラックが走れるようになって、荷物も壊れにくくなるので、安く運べるようになります。
  • でこぼこが無くなって、タイヤが減りにくくなったり、自動車が壊れにくくなったりします。

舗装って中はどうなってるの?

図のようにいろいろな材料が何層にも積み重ねられてできています。

表層

一番上の表層は、一番丈夫な材料でできています。アスファルト混合物っていう材料でできていることが多いです。(厚さは3~5cm位)

基層

自動車の重さを分散して下の路盤に伝えます。表層の次に丈夫な材料でできています。これも、アスファルト混合物でできていることが多いです。(厚さは4~6cm位)

路盤

基層からの重さを路床にさらに分散して伝えます。上・下層の2層構造の場合が多いです。砂利などでできていることが多いです。(厚さは数10cm)

路床

路盤下約1mの地盤の部分。特に弱い場合は砂などの良質な材料に、置き換えることもあります。

一般的な舗装の構成

表層

細粒ギャップアスコン、密粒度アスコン、開粒度アスコンなど

基層

粗粒度アスコンなど

上層路盤

アスファルト安定処理 粒度調整砕石など

下層路盤

切込砂利、切込砕石(40mm級)など

凍上抑制層

切込砂利、切込砕石(80mm級)、砂、火山灰などで路床土を置き換え

路床土

良質土 or 原基盤(路盤の下1m程度までの範囲)

舗装のそれぞれの層の役割は?

表層・基層

表層や基層は、主に自動車が安全・快適に走れるように、表面を平らで、滑りにくくできています。
また、自動車が繰り返し走っても、削れたり、変形したり、ひび割れたりしないように丈夫な材料でできています。

路盤

路盤は、自動車の重さを分散させて路床にしっかりと伝えるため、重さに対して変形しにくく支える力の強い材料でできています。
また、厚さが厚いため安価な材料が使われることが多いです。

舗装って何でできているの?

表層はアスファルト混合物という材料でできています。

アスファルト混合物は、アスファルトと、いろいろな大きさの石や砂、石の粉などを高温で混ぜ合わせて作ります。

アスファルトは、高温では柔らかく、低温では固くなる性質があるので、石と石をつなぐ接着剤のように全体をくっつけて固めます。

アスファルトは、原油からガソリンや軽油、重油などを精製した残りの材料から出来ています。