新年明けましておめでとうございます。
令和5年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
平素より当協会の活動にご支援ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年、コロナ禍から回復しつつある世界経済は、ロシアのウクライナ侵攻により、資源価格の高騰など先行きの不透明感が一気に増しました。資材価格高騰は、建設業界にも大きな影響を及ぼしました。他方、食料・エネルギーの安全保障が意識される中、我が国における北海道の位置づけはその重要性を増しているように思います。
さて、北海道では、3月に函館・江差自動車道、北斗茂辺地IC~木古内IC間が開通するなど、高規格道路ネットワークの整備が一段と進みました。既存の道路と一体となって空港とのアクセスが強化され、観光振興や物流の効率化が図られるなど、コロナ禍で落ち込んだ地域経済の活性化に大きく寄与するのではないでしょうか。
また、北海道横断自動車道の「女満別空港~網走」や「蘭越~倶知安」などの調査が進められるなど、着々と計画が進捗していることに期待を大きくするところです。
一方、昨年も、日本各地で記録的な大雨や暴風、線状降水帯の発生などにより、統計開始以来の記録的な雨量が観測されるなど、自然災害の激甚化・頻発化は現実のものとなっております。激甚化・頻発化する気象災害や切迫する大規模地震、インフラの老朽化の現状を踏まえ、道路の防災対策、老朽化対策は、待ったなしの状況です。防災・減災、国土強靱化に必要な予算が確保され、インフラの老朽化対策が継続的に推進できるよう引き続き訴えて参ります。
舗装業界に目を向けますと、担い手の確保が喫緊の課題となっています。若者にこの業界に目を向けてもらうため、休日の確保、労働時間の短縮などの働き方改革に取り組むとともに、将来に希望を持てる業界であることを示す必要があります。業界を取り巻く環境は依然として厳しいものがありますが、当協会として、会員企業とともにこれらの課題に取り組む所存ですので、なお一層のご指導ご支援を賜りたいと存じます。
結びに、私どもは地域の発展のために不可欠な社会資本の整備保全に取組むとともに、今後も道路事業や舗装事業の重要性を広く訴えて参る所存です。
関係各位のご健勝とご活躍をご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
一般社団法人 北海道舗装事業協会 会長 中田隆博