新年明けましておめでとうございます。
令和3年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
平素より当協会の活動に対しまして、多くのご支援ご協力を賜り心より御礼申し上げます。
さて、昨年は、北海道舗装事業協会は創立50周年の節目を迎え、新たな50年のスタートとして飛躍の1年を期待していたところでした。しかし、新型コロナウイルスの感染症の拡大が続きイベントの自粛や移動の制限などで、食と観光を基幹産業に据えていた北海道にとって、大きなダメージとなりました。
道路整備においてはコロナの影響を受けながらも着実に進められました。3月に深川留萌自動車道の最後に残っていた留萌IC~留萌大和田IC間が開通し、道内の高規格幹線道路では初めての全線開通となりました。また、同じ3月に根室道路の温根沼IC~根室IC間が開通した他、12月には苫小牧中央ICの開通、北海道横断自動車道の4車線化など、さらなる利便性・機能性向上の事業も進められております。新型コロナウイルスの感染拡大が早期に収息し、こうした高規格道路の整備が北海道の食と観光をはじめとした、産業の振興、経済の回復に貢献することを期待しております。
一方で、コロナ禍の中であっても、災害は待ってくれません。昨年も、7月に九州各地で発生した豪雨により多くの方がお亡くなりになるなど、災害は激甚化、高頻度化しております。来年度予算に向けても、防災の取り組みは継続して取り組むべき課題であるとの思いを強くしたところです。
業界の現状に目を向けますと、担い手の確保・育成が、喫緊の課題となっております。若者達にこの業界で働きたいと思ってもらうため、休日の確保、労働時間の短縮といった働き方改革の実現は、目標と言うより、成し遂げなければならない至上命題となっております。そして、我々も、この業界の将来が希望あるものであることも示さねばなりません。当協会として、会員企業とともに働き方改革、企業経営の安定化に取り組む所存ですが、関係官庁の皆様のなお一層のご指導ご支援を賜りたいと存じます。
結びに、私どもは本年も地域の発展のために不可欠な社会資本の整備保全に取組むとともに、今後も道路事業や舗装事業の必要性・重要性を、広く地域の皆様や関係者に粘り強く訴えてまいる所存です。
関係各位のご健勝とご活躍をご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
(一般社団法人)北海道舗装事業協会 会長 中田隆博